平成19年12月定例会総務文教委員会 12月17日−3号
(教育委員会)

◆小林一大委員 2点ほど質問をしたいと思います。まず、地区理科教育センターについて御質問します。地区理科教育センターの歴史と新潟県内における役割、そしてまた全国的な状況などについて教えていただきたいと思います。

◎大滝教育次長 新潟県が現在持っております地区理科教育センターというものは、全国的にも非常に珍しい制度であります。特に教職員研修というものがなかなかできなかった時代、昭和30年代から、理科教育について特に進めていきたいということで最初は28地区くらいだったと思いますが、いろいろな町村が一緒に、所によっては組合立、所によっては一つの中心となる町に委託という形で、小・中学校の一部の教室を使いまして、教育センターの小さなものを作っていった。それを作るときに、最初の段階でありますので定数措置を県の方で行い、県の当時の教育研究所で専任所員を養成して、定数を配置していったというのが始まりであります。その後、それぞれ各市町村で大きな所は教育センターというものを作る、また市町村合併の中で28地区あったものを統廃合していって現在の形になってきたものと考えております。当初、理科だけをやっていたわけですが、教員研修は理科だけでいいのかというとそういうわけにはいかないので、今後そういう形ではなくて、市町村合併が進んでおりますので、それぞれ自力がついてきた各市町村で発展的に教育センターというものを作っていっていただければと思っております。ともあれ、全国の中で、理数教育として代表的な事例であったのではないかと考えております。

◆小林一大委員 全国的にも非常にけうな、そして有効的な組織だということで誇らしいのですが、具体的に学校現場の理数教育とどのように連携をされているのか、改めてお伺いをするとともに、効果はあったのだと思いますが、例えば具体的にどのような効果が生徒の皆さんにあったのか、例えば理数科の点数が上がったとか、その効果を教えていただきたい。

◎大滝教育次長 一昨日ホテル新潟で、第43回新潟県の児童生徒の科学研究発表会の表彰がありました。新潟日報にも大きく載っていたと思いますが、県内の小中学校の子供たちが一生懸命理科の研究発表をしておりまして、県知事賞又は教育長賞を授与してまいりました。その内容を見ますと、非常に高度な研究内容だと毎年感じております。その選定した指導主事たちを集めたところで、私は将来新潟県からノーベル賞受賞者を出すべく頑張ってほしいという話をしたのですが、まず子供たちのいろいろな科学研究に対するモチベーションを高めるためには教員の理科の知識が重要です。残念なことに、教員になるまでの間に理科の実験で器具が足りなかった時代があります。十分に勉強できなかった教員が県の教育センターに行くわけにはいきませんが、その地区理科教育センターであれば近くにあるので行けます。午後、放課後に集まって研修をする中でカエルの解剖の仕方だとか、磁石の作り方、そういう実技的なものを多く勉強することができました。そういう意味で大きな効果があったものと考えております。

◆小林一大委員 新潟県に限らず日本で、理数科離れが進んでいる。一方で資源のない国はものづくりが大切です。これからもっともっと大事になっていく理数科の大切さ、地区理科教育センターの大切さは十分認識しているわけですが、自由民主党の代表質問の中で地区理科教育センターへの質問に対して、地区理科教育センターの役割と機能が低下することのないように専任所員各1名の配置について適切に対応していきたいと答弁されておりますが、この適切に対応するということについて具体的に教えていただきたい。

◎大滝教育次長 市町村合併の中でそれぞれ地区理科教育センター、新潟市は総合教育センターという形になっているものと思いますが、それぞれの市町村ごとに教職員の研修体系、研修計画が策定できるようになってきて、今後はより一層それぞれの市町村ごとに教員に対する研修を責任を持ってやっていただかなければならないのではないかと考えております。私どもとしてもそれがきちんとできるよう、機能が低下することのないような体制の支援をしていきたいということであります。将来的にどのような定数配置になるかということまでは見通すことはできないのですが、40年以上にわたる歴史というものについて、今後も十分機能を発揮していけるような形で支援してまいりたいと考えております。

◆小林一大委員 今ほど地区理科教育センターに対して今後も支援していくということですが、私はこの重要性を非常によく分かっているつもりなので、大変有り難いお言葉を頂いてうれしいです。そうは言っても財政の厳しい折、いろいろなことがあると思いますので、しっかりとお願いしたいと思います。
 併せて代表質問の関係で1点だけお願いをしたいのですが、全国学力・学習状況調査に関する質問に対する答弁の中で、新潟県小学校教育研究会との連携についても触れられています。県内の児童・生徒の学力向上に向け連携をするというふうにお答えいただいておりますが、どのように連携していくのか教えていただきたいと思います。

◎義務教育課長 全国学力・学習状況調査の結果につきましては、現在県で検証改善委員会を設けまして検討をしているところであります。御指摘の新潟県小学校教育研究会につきましても、いわゆる考える力の調査ということで適切な調査をやってきております。そのノウハウを持っておりますので、私どもとしては検証改善委員会に新潟県小学校教育研究会のメンバーにも加わっていただいて、そうした考える力に関する調査で培ったノウハウというものを生かして、全県の検証・改善の案を作成していきたいと考えております。

◆小林一大委員 それでは話題を変えますが、世界遺産登録についてお伺いをしたいと思います。と言いましても、佐渡金銀山についてではなく、このたび新潟市が水と土にはぐくまれた「越後田園文化」の世界文化遺産への登録申請を検討したと新聞などで報道されたと思いますが、まずこのことについてどこまで御存じで、どのような所見をお持ちかお伺いしたいと思います。

◎文化行政課長 新潟市の秘書課から、新潟市としてはこのようなことを考えているのだけれども、県で提出した資料を提供してもらえないかという問い合わせがございました。県への直接の問い合わせは以上でございます。ですから、県としては特に今世界遺産登録について特別な取組をしている状況ではございません。

◆小林一大委員 私も報道等でしか知りませんけれども、大河津分水や新川、亀田郷土地改良区をはじめとする農業用水とか、治水技術と言うのでしょうか、また豪農文化ですとか、秋葉区の石油採掘跡とか南区の大凧合戦(おおだこかっせん)とか旧月潟村の神楽舞だとか、こういったものを引っくるめて世界遺産にしようというような動きのようです。ただ、皆さんもそうですが、我々県議会議員は佐渡金銀山の世界遺産登録に向けて一生懸命になって頑張っている。そして今が本当に大切な時期で、県として一枚岩にならなければならないというときです。私自身は新潟市にそのような文化的な価値があるということは、そこに住んでいる人間として大変誇らしいとは思うものの、今の時点では新潟市、特に首長をはじめとする皆さんのちょっとしたパフォーマンスなのではないかとさえ思っています。今後、佐渡金銀山の世界遺産登録に関して何らかの影響があるのか、若しくは新潟市議会の12月定例会で新潟市長は、周りの地域、例えば燕市、新発田市といった所とは連携をするけれども世界遺産登録を頑張っている佐渡市とは特に連携はしないという答弁もしているようですけれども、こういった答弁に関して何か御所見があればお伺いしたいと思います。

◎文化行政課長 新潟市の方で連携をする意思があるかどうかは別としまして、文化庁の考え方では世界遺産登録というものは該当する市町村と県が合同で申請することになっておりますから、もし新潟市の方でそういう気持ちを持っておられるとするならば、当然県としてもかかわっていかなければならないだろうと思っております。なお、新潟市が提案している文化そのものは非常に貴重な文化でありますし、当然評価されてしかるべきものだと思いますけれども、世界遺産というカテゴリーの中に入るのかどうか、すなわち今後の維持、保存等のことを考えますと、必ずしも今世界遺産で募集しているようなカテゴリーに入るとは考えていないところであります。そういうことを総合的に判断しますと、今のところ県としては佐渡金銀山の世界遺産登録に特別な影響があるとは考えてはおりません。

◆小林一大委員 そういうことであれば、逆に言うと新潟市からのいろいろな連携の手助けを待って、今は粛々と佐渡金銀山の世界遺産登録に向けて行動していかれるおつもりだと私は理解しております。それで安心したわけですけれども、これからも佐渡金銀山の世界遺産登録へ向けて、県庁の皆さんと、また我々県議会議員も一丸となって、もっと県民の機運を、逆に言うと新潟市も一緒になって盛り上げて頑張っていきたい、若しくは頑張ってくださいというふうにお願いを申し上げて私の質問を終わります。

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