平成20年9月定例会 総務文教委員会 9月25日−3号

◆小林一大委員 まず、世界遺産についてお伺いをしたいと思います。本日の新潟日報の朝刊に記事が載っておりました。石見銀山と佐渡金銀山が一緒に暫定リストに載る可能性が高いということなのですけれども、記事だけでは私もよく分かりませんので、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。

◎文化行政課長 今朝の新潟日報の記事について詳しくというお話でございましたけれども、現段階ではまだ文化庁から正式な公表があったわけではございません。佐渡金銀山遺跡については、暫定リストに載ることが有力であると側聞しておりますが、今ほども申し上げましたように、正式には明日、文化審議会が開かれて、その場で決定され、その後に、明日17時以降に審議結果の公式発表があると、聞いております。明日、文化審議会で正式に決定する内容でございまして、このような公的な場で私が責任を持ってお答えはできませんので、その点をお含みおきいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

◆小林一大委員 事前の連絡があったということでしょうか。あの記事はどういう形でマスコミに載ったのですか。その辺を教えていただければと思います。 

◎文化行政課長 私どもに連絡があったのは、明日17時に審議結果を公表いたしますというところだけでございます。マスコミに載った経緯については、私どもは承知しておりません。 

◆小林一大委員 あの記事からすると、暫定リストに載る可能性は極めて高いということらしいのですけれども、ただ載り方が、佐渡金銀山だけではなくて、日本全体の中での金銀文化という形で載るということらしいのですが、我が県としてはそういう方向性で進めていらっしゃったのでしょうか。

◎文化行政課長 提案書につきましては、新潟県単独で、佐渡金銀山単独でということで提出したところでございます。

◆小林一大委員 新聞の中で、どなたのコメントだったか分かりませんけれども、いずれにしろ暫定リストに載ることは喜ばしいことだという形でコメントが載っていたような気がするのですけれども、県単独ということで提案書を出していた我が県としては、そういう形で載ったとしても、方向性としてはそれでもいいというふうに認識していらっしゃるのでしょうか。 

◎文化行政課長 今ほども申し上げましたように、まだ正式に文化庁から聞いておりませんので、何ともお答えしようがございませんが、いずれにしましても石見は銀山でございますし、新潟県も金銀山でございますから、ある意味で製錬の工法も含めまして似ている部分というものはあろうかと思っています。

◆小林一大委員 いずれにせよ、明日を待たなければならないということだと思います。佐渡金銀山の世界遺産登録の運動に関して言いますと、確かに盛り上がりを見せてはいるものの、多分こちらにいる委員の中にも、心のどこかで非常に厳しいのではないかと思っていらっしゃる方が半分ぐらい、もしかしたらいるのではないかと私は思っております。これはなぜかというと、かかわっている人が盛り上がっているだけで、全県的な盛り上がりがまだまだ足りないところがきっとあるのだと思います。  折しも今日、佐渡ではトキの放鳥が行われます。ちょうど今ごろ行われているのでしょうか。先日、県議会の文化振興議員連盟で鼓童(こどう)の方にお越しいただいて、いろいろなお話をお聞きしました。佐渡の持ついろいろな遺産はあるものの、そこで世界遺産をどう絡めていくかという全体的なコーディネートというものがまだまだ欠けているような気がします。その中で一つの例として、今日の佐渡のトキ放鳥にたくさんの人が来ていると思うのですけれども、そこで佐渡金銀山の世界遺産登録に向けてどのようなアピールをしているか、来ている方に世界遺産登録と絡めたアピールなり、展示をしたりしているのかということをお聞きしたいと思います。 

◎文化行政課長 基本的に、トキの放鳥と佐渡の世界遺産については、場所としては佐渡島内ということでは一緒なのでございますけれども、地域は一致しません。私ども教育委員会としては、佐渡金銀山については歴史的、文化的価値をそれぞれ掘り起こして、暫定リストに登録できれば、という段階でございます。今現在、トキと絡めてという取組は、教育委員会ではなくて、佐渡市の市長部局なり知事部局で考えていただけることではないかと考えているところでございます。

◆小林一大委員 そういう取組をしていかないと、恐らく世界遺産登録が非常に厳しい状況はまだまだ変わらないと思います。教育委員会の仕事ではないと言えばそうなのかもしれないですけれども、それが結局、行政の縦割りと言われることであって、やはりそこは知事部局とも話し合い、しっかりとプロジェクトを立てて、もっと推進していただきたいと思っております。いずれにせよ、明日の結果を楽しみに、そしてまた私どもも精いっぱい応援をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  もう一点、教員の採用に関して少しお話をお伺いします。採用の透明化策で、全国の教育委員会がそれなりの改善策を出しておりますが、7月30日の日本経済新聞の記事に、採用に関する情報公開について、新潟県は配点の公表や採用選考基準の公表はしないと出ているようです。他県では配点の公表なり、採用選考基準の公表もしているようですが、これはなぜしないのか教えていただきたい。 

◎教育長 その記事の内容についてはちょっと分かりませんが、来年度に公表を行います。今年度は間に合わないといいますか、他の県のように大ざっぱに出すのであれば間に合いますが、きちんとした形でやりたいということで、検査そのものを見直したうえで、来年度に公表することにしております。

◆小林一大委員 分かりました。問題については公表するのでしょうか。 

◎教育長 問題は、既に持ち帰りをさせておりますので、公表しております。 

◆小林一大委員 合否の事前問い合わせは別にして、大分県などで問題になっている口利きの問題でございますけれども、誤解を恐れずに申し上げるのであれば、口利きという形で、議員個人が自分の後援者の子供などを入れろというのは言語同断だと思います。やはり教員というのは、これからはある程度人物本位で採用していかなければならない。先ほど村松委員からも質問がありましたけれども、人物本位を大変重要視している中で、いろいろな受検者のいろいろな情報が入ってくるということは、決して悪いことではないと思います。先ほども話がありましたけれども、例えば臨時教員の方が学校の教壇に立って、保護者の方に非常に評判がいいというような情報が教育委員会に上がってきたり、誤解を恐れずに申し上げるのであれば、県議会議員がその受検者を本当によく、子供のころからよく知っていて、すべて責任を持つと、例えばその県の教育を向上させるには、命を懸けてもこの子を採用するべきだと思うのであれば、私はそれは自信を持って言っていいと思うのです。要はそれがアンダーグラウンドで、見えないところで行われているから県民の皆様や受検者の不信がいろいろとあるわけで、口利きというのとは言葉が絶対に違うと思いますけれども、そういったいろいろな情報をしっかりと公に取れる、紹介とか推薦とかといった制度を公に設けることは、私は採用において別に悪いことではないと思っておりますが、その辺はいかがでございますか。 

◎教育長 お話にありました臨時採用の講師ですが、最近は採用検査がかなり厳しくなっておりますから、講師経験者が多数受けております。そういった者についてはそれぞれの所属長といいますか、学校長等からどのような具合かという資料は頂いておりまして、採用の際に参考にさせていただくようにしております。それから2点目の推薦についてですが、責任を持って推薦ということですが、どうなのでしょうか。情報公開という観点からアンダーグラウンドではなくて、公な形で行うということは制度としては考えられなくもないですが、例えば推薦者を県議会議員だけに限るわけにはいかないでしょうし、推薦制度を設けると、収拾がつかなくなるのではないかという懸念もあります。そのような認識でおります。

◆小林一大委員 確かに推薦制度というのは非常に難しいのだと思います。私も実は昔、企業で採用の業務をやっておりまして、名前は言いませんけれども政治家の方から推薦をたくさん頂いて、それをお断りするのに苦労した経験もあります。いろいろな企業の方からも依頼を頂いたりするので、それを仕組み的に作るのは難しいのですけれども、ただ今後、教員の採用というものは、本当に人物本位で行っていかなければだめなので、何かそこは検討してもいいのではないかと。ある意味、これを契機に、もっといい採用方法を考えてもいいのではないかと思っておりますので、そこを御検討ください。  長くなりましたが、最後に、論語の話をさせていただきます。論語で孔子は「子曰く、人の過ちや各(おのおの)其(そ)の党に於いてす。過ちを観て、斯(ここ)に仁を知る」とおっしゃいました。これは、要は、思いが現実を引き寄せると。物事を楽天的、肯定的に考えれば、物事はそうやって変わっていくというふうにおっしゃっているようです。私が言いたいのは、採用というものは、本来は非常に明るくて、肯定的で未来を語れる仕事、場所であるわけですが、今はどうも教職員とか、一般職員もそうですけれども、採用は全部悪だと。これによって何かいろいろなうみが出てくるというような暗い感じになっていると思うのです。やはり採用については、今回のことを新潟県の教育をもう一回考えるいい機会にする。要は楽天的に、楽しいことなのだと、明るいことなのだという思いで、これからもっと制度を検討いただければとお願い申し上げて質問を終わります。

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