平成20年 12月定例会 総務文教委員会 12月12日-02号

◆小林一大委員 今、沢野委員から県立大学について質問がありましたから、私も県立大学について1点だけ質問したいと思います。御存じのとおり少子化で大学全入時代が訪れているといわれていて、私学ですと六、七割が定員割れしているような状況だと聞いております。私学の中で定員を超えているような大学は、例えば名門の明治大学だとか慶応大学であるとか、早稲田大学といったところぐらいで、あとはどこも軒並み大変な状況に陥っているようでございます。一方で国公立大学では違う状況もあると思うので、国立大学はけっこうですが、全国の公立大学の志願者若しくはその状況を教えていただければと思います。

◎文書私学課長 県内の大学は把握しているのですが、他県の公立大学は把握しておりません。申し訳ございません。

◆小林一大委員 決して公立大学の経営が完全であって、志願者も多いということもないように思います。ただ、一方で公立大学というのは、どこの公立大学もいろいろなものを読ませていただくと、地域に密着し、地域特性を生かして経営している大学はいろいろな意味で効果が出ていると聞いております。新潟県立大学は来年の4月から開学ですが、成功するためには四つのポイントがあると思うのです。1点目がその大学の学業に対する理念がしっかりしていて、そしてそれを理解している教授の方がたくさんいること。2点目はそれを目指すある程度のレベルの学生がたくさんいること。3点目が地域としっかり連携をしていること。4点目がその大学を卒業する学生の就職先が学生にとって魅力があるということ。この四つが絶対のポイントだと思います。この四つを順番にお聞きしていきますけれども、理念がしっかりしているということについて、設立の趣旨を読むと、東アジア交流の拠点として発展し、また子育てしやすく健康長寿を楽しめる地域としてとあります。何だか相関をしないような二つの経営理念になっているのです。東アジア交流の拠点ということについては重々承知しているのですが、もう一方の子育てしやすく健康長寿を楽しめるというのは、要は県立女子短大をそのまま延長するからということなのだろうと思っています。学科を見ても国際地域学部国際地域学科、これが東アジアの交流の拠点として定員160名で、人間生活学部の子ども学科、健康栄養学科というものが健康長寿を楽しめる地域として、人々から選ばれる地域となるための人材の育成ということなのだと思いますが、新潟県立大学において重視する趣旨はどちらなのでしょうか。

◎文書私学課長 開学の趣旨等でございますけれども、先ほど来お話のあるように、まず新潟県の特に若者を中心とした人口流出が最大の課題というような問題認識がございます。それを解決するには、住みよい地域として人々から選ばれる地域にならないといけないということで、まずは東アジア交流の拠点として発展することによって、産業を振興して働く場を増やすこと。そのほかに健康長寿を楽しめて子育てしやすい地域として選ばれる地域となることという問題意識からこういう設立の趣旨となったものと考えております。

◆小林一大委員 分かりました。そこは深くは聞きませんが、二つ目の質問として、一方で多くの学生に受験してもらわなければ絶対にだめだと思うのです。先ほど文書私学課長が説明したように、県外の高校生からも学びたくなるような大学でありたい。一方で県内の高校生が東京なり都会へ出て行かなくても学べるような大学でありたい。この二つの要素があるのだと思いますけれども、この二つの要素のどちらを重視されるのでしょうか。

◎文書私学課長 どちらを重視ということはなかなか決めかねる問題でございます。私どもとしては県内に役立つ人材、本県にとって将来役立ってくれる人材を育成したいと考えておりまして、そのためには他県からいろいろな優秀な人材を呼び込むことも必要だというふうに考えております。

◆小林一大委員 今回の推薦入学の志願者を見ても、恐らく県内高校生がほとんどだと思うのです。これからの一般入試の志願者がどれくらいの比率になるのか分からないのですけれども、今、言われたような方向性があると、一般入試に向けた新潟県立大学の宣伝の仕方も恐らく変わってくると思いますし、そこはいろいろな意味でこれからしっかり考えて広報戦略なども立てていかなければならないと思っております。そしてもう一つ、先ほど申し上げましたけれども、今度は就職先もしっかりと見ていかないといけない。今、大学生が大学を選ぶときの一番のポイントは、きちんと自分の希望どおり就職できるかどうかということだと思っております。この中で人間生活学部の子供学科、健康栄養学科というのは、教育内容を見ても恐らく子供学科は保育士といった方の教育をされているようなので、必然的にそのような就職先になることが多いのだろうと思います。健康栄養学科はこちらも栄養士の資格を取られたりといった方向性があると思いますが、国際地域学科が想定する就職先について、これで卒業生が県外に出て行ったら全く趣旨と反するわけで、県内で国際地域学科の卒業生を受け入れる土壌がある企業などというのは、どういったところを想定されているのかお聞きしたいと思います。

◎文書私学課長 私どもとしては幅広く考えておりまして、例えば今、県内で商社を通さずに海外に品物を売り込むとか、あるいは対岸諸国からの観光客も大変増えているということで、そういうところに就いて、交流の担い手となれるような人材を育成したいと。あとは通常の企業とか、私どものような官公庁とか、そういうところを就職先として想定しております。

◆小林一大委員 そこで、学生が大学を選ぶとき一番ポイントとするのは、公務員への就職状況なのです。公務員になった卒業生が何人いるかということは、大学を選ぶときの重要なポイントだと思います。これはお願いというか要望でございますけれども、枠とは言いませんけれども、一期生をある程度しっかり県庁なり役所で採用することはいいことだと思うのです。地方公務員になるための勉強もできるというようなイメージを学生に植え付けるということは、私は悪いことではないと思うので、そういったことも前向きに考えていただければと思います。前向きにというか、しっかりと新潟県立大学の学生を見て、採用に当たってもしっかりと観察をしていただくといった配慮があってもいいのかと思いますので、よろしくお願いします。そして先ほど申し上げたとおり、こうした県立大学というものは、もう一つのポイントとして、いろいろな意味での地域の産学官との連携というものが大事だと思います。その件について今時点で、新潟県立大学として何か考えていらっしゃることがあれば、教えていただきたいと思います。

◎文書私学課長 今考えていることとしましては、公開講座等による交流のほか、地元企業や自治体からの受託研究等をできればたくさん受けさせていただきたい、そのようなことを考えているところでございます。あと、教員の方には積極的に地域に出ていただきたいと思っております。

◆小林一大委員 今日の新潟日報の投書欄に、新潟県立大学に大変期待しているけれども、教授陣の充実をもっと図って頑張ってくださいという、県民の方の応援とか期待が載っていました。本当に強いものがあると思います。そして私自身も新潟県立大学のこれからについて、大学の経営にとっても厳しい時代だと思いますけれども、新潟県にとっては絶対に必要だと思いますし、頑張っていただかなければだめだと思います。是非いろいろな意味でしっかりとビジョンを持って運営して頑張っていただきたいとお願いして終わります。

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